厚生労働省は令和７年度、生産性向上や正規・非正規の格差是正など、賃上げ支援に関する助成金を拡充する方針です。

●生産性向上への支援（設備投資や人への投資など）
人材確保等支援助成金（雇用管理制度助成コース）※現在は支給休止中、来年度から受付再開
【概要】
賃金規程・諸手当などの制度や人事評価制度、職場活性化制度といった雇用管理改善に繋がる制度を導入し、離職率を低下させた事業主に支給するもの
【拡充】
現存の人事評価改善等助成コースを統合
（助成額）
賃金規程・諸手当や人事評価制度の導入 ⇨ 各40万円
それ以外の制度の導入 ⇨ 20万円
※上限は計80万円、賃上げ5％の要件を満たした場合に各支給額の25％を上乗せ支給

働き方改革推進支援助成金
【概要】
労働時間削減などに向けた環境整備のために、外部専門家のコンサルティング、労働能率の増進に資する設備・機器の導入を実施し、成果を挙げた中小企業が対象
【拡充】
（現行）賃金3％以上引き上げでその労働者数に応じた加算措置、5％以上引き上げには原則として最大240万円を加算
（来年度）さらに「賃上げ7％以上」の区分を設け、最大360万円を加算

●正規・非正規の格差是正
キャリアアップ助成金（賃金規定等改定コース）
【概要】
非正規労働者の処遇改善
【拡充】
賃上げ６％以上を実施した際の支給額の引き上げ
昇給制度を新設した企業に対し、1事業所当たり20万円（大企業15万円）の加算措置